ミき下の【スミつき】

Overturn Of Encephalon

【呼び子】ep.1

 さぁさみなさん、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
 世にも珍しい、七色のおならですよ。
 どうですかみなさん。
 七色のおならご覧になったことありますか?
 ないでしょう?
 ないならすーぐ来たほうがいい!
 絶対に損はさせません。
 どこかの詐欺師とは違って。
 おっと口が滑りました、どうかご勘弁を。
 改めまして本日お見せする演目は七色のおならです。
 なんとおならに色が付いているんです。
 信じられないでしょう?
 なに? 見たことある?
 またまた冗談がお上手なんだから。
 わたしどもがご覧に入れますのはトリック一切なし、正真正銘のレインボーおならですからどうかご安心ください。
 はい。
 どうやらまだ疑ぐってらっしゃるかたがいらっしゃるようなので説明いたしましょう。
 みなさん想像してください。
 赤に始まり紫で終わる、くっきりとした綺麗な虹が架かっている様子を。
 はい。想像しましたか。
 では次に、その虹がおしりから放出されている様子を想像してみてください。
 はい。想像できましたか。
 はい! それです!
 ちなみに想像できましたよっていうかた手を挙げてみてください。
 んー、まだあんまりいらっしゃらないようですね。
 では、聞きそびれたかたもいらっしゃるかと思いますので、今一度ご説明いたしましょう。
 いいですか。
 耳の穴をかっぽじってとは言いませんので、できたら立ち止まって耳を傾けてくださるとわたくしこのうえない幸せでございます。
 はい。それではまず、虹を想像してください。
 赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。
 その順番で並んだくっきりとした虹を想像してください。
 はい。大丈夫でしょうか。
 そうしましたら、その虹がですね。
 おしりから放出されている様子を思い浮かべてください。
 はい! それです!
 それなんですね!
 今からこの中で見ていただく世にも珍しい七色のおなら、レインボーおならでございます。
 どうです?
 見に行きたくなったでしょう?
 まだ?
 もう一押しですかね。
 何か言ってくださるとありがたいのですが、いかんせんみなさん屋台を回るので忙しいようなので、聞いてくださってるかたがいると信じ、話しております、つじいたけしと申します。
 おっと、そんなやぼな話は置いときまして、そこのお嬢さん。
 どうですか、寄っていきませんか?
 ちょっとどうですか?
 すぐ終わりますよ!
 聞こえてるでしょう?
 真顔でいかないでくださいよ。
 まぁ、どなたもどうやら忙しいようですので仕方がないですね。

 

(続く)

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