ミき下の【スミつき】

Overturn Of Encephalon

【ソムリエは語る】ep.1

 例えるなら、テレビ番組のワイドショーで、自炊経験のあるなし関係なく若い女性を募って、抜き打ちでお題の料理を作らせるような企画ですかね。

 日曜の昼下がりにやってるやつです。
 あれってすごい面白いんですよね。
 面白くないって言う人も中にはまぁいるでしょうけど、細かい内容の話、小難しく言うと、ミクロの話じゃなく、マクロにしていく過程できっと、どこかしら面白さは感じてるはずです。
 知らない人に少しだけ説明しますけど、こうね、セットとしてフライパンから鍋から何から色んな料理道具と食材が揃ってるわけですよ。
 そこからいくつか選び出して、料理させるわけです。
 うまく出来る人もいるわけですよ。
 でもまぁ、失敗する人が大半なんです。
 フライ返しの代わりに杓文字使っちゃったり、片栗粉とゼラチン間違えたりなんかして。
 そりゃもう傑作ですよ。
 爆笑しちゃいますよ。
 だいたい一人手間見てるんで、大笑いって言うんですかね。
 まぁ、それはいいんですけど。
 でもなんか憎めないというか、要は狙ってないんですよね。
 もう一つぐらい例えを挙げときましょうか。
 また、テレビになっちゃうんですけど、芸人とか芸能人にかけるドッキリなんかあるじゃないですか。
 多分大体の人はわかりますよね。
 曲がり角で急に驚かせたり、凝ったやつなら、何ヶ月にも渡って歌手デビューできるとか言って騙したりとか。
 芸人が行く先々で毎回落とし穴が仕掛けられてるっていうのは大いに笑いましたね。
 あとシンプルにニセ番組の中で色々変なことが起こるやつとか。
 まぁ、何でもいいんですけど、そういったのと、さっき言った料理のやつで共通してるのは芸能人とか関係なく、やっぱり素のリアクションなんですよ。
 ここはあえて俗っぽい言い方しましたけど、要するにノンフィクションなんです。
 ドラマや映画とかもあれはあれで考えられてて良いんですけど、あくまでフィクション、作り物なんで、こう考えさせようとしてるなとか、ここで感動させようみたいな意図が少なからず透けて見えるんですよ。
 多分大人の方なら誰彼も経験あるんじゃないでしょうかね。
 何かって、作られ過ぎて居心地悪い感じですよ。

 作品じゃなくとも人のあざとさとか、こう思われたいという思いが有り余り過ぎてるとそれが伝わってちょっと引いちゃうとこあると思うんですよ。
 御涙頂戴的なのとかね。

 

(続く)