ミき下の【スミつき】

Overturn Of Encephalon

【さよならアテンション】

あえて何も言わない 素ぶり

見て見ぬふり 実験台 日
静かに しー で絵筆 搔き消す
レンジ 開始 試験管 覗き込む じー
その二分三十秒の間に凝縮される生の隙間
押しすぎて剥き出しになった ボタン
叩きすぎて普通になった 基盤 暇
有無を言わせず育まれてきた叡智
すでにそこにあったレッテル貼りの応酬
自作自演
結論づいていることを相談と銘打って報告する小芝居
ただ黙って見て考えてるふりをして帰ってからすることを何度もリピート
知っているということを知らないということ
論理的なものすべてに興味のある脳で話す動物と感情的なものだいたいに興味を示すを骨で話す動物の取っ組み合いにならないが決着のつかないいがみ合い
鳩 鳩 鳩
数えながらひた走り 靴の上にぽと
がくん 
なんでもそのことに繋げようとする
突っ込み待ち
百八つ目の角を曲がると真ん丸の月がこっちを見ていた
そういう系 的な感じ 談笑の中の一端
得るもの無し 
複雑さを拒む
理解不能なものを理解不能なままにせずに記憶から切り離す
そして笑む
ピーターパンの球をくたばるまで落ちて来ないように強く蹴る
四方八方から柔らかいかなづちで打たれてやがて丸くなった
丸い人たちが支える丸い丸
ある
エステティシャンがいつの間にか部屋から出ていった
あれから戻ってはこなかった
あり合わせの荷物で旅に出る
服を脱ぎ捨てて湯に浸かる瞬間をひたすら思い浮かべる
晴れた空の下 芝生の上に寝転がってぼんやりと見ている流れゆく白い綿
僕は空になった
石ころを腸に含んで食べ物を粉砕しながら空白の地図を埋めていく
読みましたの印をつけて横に受け流す
鈍感 ぶいぶい
惑星の形をしたチョコレート
チョコレートの形をしたチョコレート
その上で目印となる大きな木の根元に集まって影の中で身内の話を始める大人たち
理屈を持たない子供たち
無意識的に定めた絶対主義の崩壊
ダブルユー メッセージ 三十秒
電磁波を放つ箱に顔を近づけて様子を見る
無害にかこつけエコノミー寸前
首を鳴らして慣らして次への支度をする
手でアルファベットのエックスの形を作りながら垂直に飛ぶ
曇った眼鏡を外す
根幹はワイルドでありながら表面はスーパーソフト
屁理屈 格好つけ 印象操作 外圧
キーボードをテンキーの所でのこぎりで切り取ったらコンパクトになった
羅列している人は自らが羅列されていることを信じようとしない
和室の物入れの奥に仕舞われて忘れ去られた竹刀
表向きでは謙虚に見せつつも心の片隅では特別な存在でありたがる
チン!
食べおえる
もし布団や枕やベッドに口があったら
ズィーズィーズィー

 
(終)