ミき下の【スミつき】

Overturn Of Encephalon

【カレー粉手品】

みなさん。こんにちは。みなさん。あ、こんにちは。

わたくし、初めまして手品師の。あ、手品師の、雲上院黄州と申します! はい拍手!
う″ぅ″ん。
ところでみなさん。これが何だとお思いですか?
粘土ですか? いいや、違います。惜しいけどね!
土? はい違います。
紙粘土? あ、土粘土? いいえ、違いますね。
いいですか、答え言いますよ。答え言います。
これはカレー粉です。
ウンチじゃないです。違う、ウンチじゃねぇ。
いいですか。このカレー粉をね。こうやって。
だからウンチじゃないっての。
ちょっと待って、始めからやるからちゃんと見てて。
いきますよ。だっ、しつこいな!
無視していきます。このカレー粉をね。こうして股ぐらからこうして、こうやって、ほら、鯛になった。
ほら! カレー粉が鯛に! これがホントのタイカレー、なんちゃって。
はははは。
まだあるよ。待って。
いいですか。この何の変哲もないカレー粉が、こうやってこうやると。
ん? あっ、ちょっと待って。もう一回。あっ、大丈夫。大丈夫っすよ。
はい、何の変哲もないただのカレー粉が、こうやって、こうして。あれ?
一瞬にして、あれ?
ちょっと待って。おっかしいな、昨日は出来たのにな。
あっ、こっちか。オーケーオーケー。
だからウンチじゃないっつの。
じゃあ、始めから。ちゃんと、ちゃんといきます。
このごく普通のウンチが。
違う違う違う。
このカレー粉が、こうして、こうして被せただけで、スリー、ツー、ワン。
はい、緑色に早変わり! これがホントのグリーンカレー、なんちゃって。
はは、ははは。
面白いでしょ?
アイハブアタイカレー、アイハブアグリーンカレー、ウーンとか言って。
どうもこんにちは、レ粉太郎です。
即興は弱いんだよ。
ね? そろそろ終わるから、もうちょっと待っててね。
あ、トイレだったらいいですけど。
リアルカレー! とか言って。
何がリアルだって。
うーん、昨日食べたリンゴとパイナップルの香り。なんちゃって。
じゃあ最後にもう一つ。これ今までで一番うけ良かったやつ。
一発ギャグ。
デンデケデンデン、デンデケデンデン、デンデケデンデン、デンデケデンデンデン、カレー!
あっ、これ最初にやるやつか。
じゃあ、もう一個だけ、特別に。
手品か。手品だった。わざとだよ。はは。
よく見てよく見てー。
ここに、あっ、ここに、何の変哲もない、カレー粉が、あれ?
こっちのポケットに入れといたのにどこいった?
え? あ、あなたは、次の出番のミスター・ミラクルン!
あっ? えっ? どうしてあなたのポケットの中に!?
え!? どうやったの!?
え!? え!? 教えて!?
手品師が手品に引っかかるなんて。
せ、せ、せ、せちがれー! なんちゃって。
カレーだけに!
あっ、クミンなさい! ナンでもしますから!
カレーだけに! なんちゃって。

(終)

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